キング・アーサー
最高だった。
鑑賞後は、サントラ欲しくなること間違い無しの仕上がりである。
『マトリックス・リローデッド』の「Mona Lisa Overdrive」に比肩する、神楽曲が僕のハートを震わせた。
※トリニティがドゥカティのバイクに跨り、キーメーカーを乗せて高速を逆走するシーンの楽曲である
作品情報
2017年6月17日公開
ガイ・リッチー監督作品(『シャーロック・ホームズ』等)
チャーリー・ハナム主演(『パシフィック・リム』の主人公)
「アーサー王物語」がベースかな
作風
ガイ・リッチー監督らしい非常にスピーディーな展開で観ていて気持ちが良い。
未来と現実を交互にパッパッと切り替えてスピーディー感を煽るので少し戸惑う部分もあるが、ストーリー上に大きな意味は無いので気にしなくて良い。
説明すれば長くなる部分を端折る大胆さには驚いた。端折りながらもいかにして成長したのかを表現し、説得力は十分あるのだから凄い。
『ロード・オブ・ザ・リング』かよ!
予告からも分かる通り、城サイズの象が大暴れしたり、剣を握るだけで突風が吹いたりと指輪物語を想起させる。
かの作品にガイ・リッチー監督らしい最高のアクションを入れつつ、漢要素をしっかりと注いだ土臭いレジェンドムービーである。
言うなれば「スタイリッシュ・アクション・スタイル ロード・オブ・ザ・リング」だろう。
何をおいても、サウンドが最高だった
音楽は、ダニエル・ペンバートンが担当。『コードネーム U.N.C.L.E.』や『スティーブ・ジョブズ』を担当していたようだ。
映画の雰囲気と抜群にあっていてとても気持ちが良い。
英雄譚のサウンドはかくあるべき、と心の底から思うマッチング。
前述の『マトリックス・リローデッド』の「Mona Lisa Overdrive」は究極の高速道路ぶっ飛ばし音楽であることは間違いないが、本作の「Run Londinium」は至高のランニング音楽であると胸を張ってお伝えできる。
「The Devil and The Huntsman」を聴けば、エクスカリバーを引きずるアーサーを思い浮かばせる。
はじまりの低音部分も是非、劇場のスピーカーで感じていただきたい。
本作最高の楽曲は「Run Londinium」で間違いない。
スラム街を疾走するシーンで流れるのだが、これほどまでに素晴らしい筋トレ音楽はないだろう。
息を切らした大男のブレス音がこれでもかと目立ちつつも、裏では小気味良いアップテンポな音が響いている。
良いから聴けよ!聴いたらきっと観に行きたくなるよ!
とりあえず観に行ってくれ
映画は、早く鑑賞することに限る。ネタバレされる云々の話ではない。
人気のある作品や新作は、大きなスクリーンで上映されている。一方、公開して日が経った作品や不人気作品は、非常に小さなスクリーンで上映される事になる。
本作のようなぶっちぎりアクション映画や音楽が最高の映画は、是非とも大きなスクリーンの良いスピーカーで鑑賞して欲しい。
デート映画としても問題ない。
彼女と観に行ったが、お互い興奮して大満足だったし、鑑賞後に談義が盛り上がった。
仕事帰りでも問題ない。
帰り道はきっとランニング気味で帰ることだろう。
休みでも問題ない。
家に帰ればアーサー王物語を調べていることだろう。
確かに「???」と理解に苦しむ部分もあるっちゃある。
こまけぇこたぁいいんだよ!
自分で解釈し、自分の中で消化し、自分の中で続きを考えれば良いんだ。
僕は、続編が出来ることを期待している。
音楽担当:ダニエル・ペンバートンの今後も要チェックである。

King Arthur: Legend Of The Sword
- アーティスト: O.S.T.
- 出版社/メーカー: Sony Classical
- 発売日: 2017/05/05
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