『スパイダーマン:ホーム・カミング』
スパイダーマンというヒーローが特に好きでもなかった僕が、オススメします。
今までのスパイダーマン映画を見た上で、スパイダーマンが特に好きではない方にピッタリハマるはず。
作品情報
2017年8月11日公開
主演:トム・ホランド、ロバート・ダウニー・Jr、マイケル・キートン他
音楽:マイケル・ジアッチーノ
作風
原作通り、よく喋るポップな「親愛なる隣人」を描いている。
今までのスパイダーマン映画のような悲しいドロドロしたシーンが極端に抑えられている。そのおかげでハッピーな気分でずっと観ていられるのだ。
だいたい、アイアンマンといいシビル・ウォーといい、ドロドロしたシーンはトニー・スタークだけで十分だ。
もちろん、アメコミファンが喜ぶネタが数多く散りばめられている。鑑賞後、家に帰ってウィキペディアで調べたり、アメコミファンのブログを観るのが楽しいんだ。是非、皆にもこの楽しみ方を試してもらいたい。
音楽もバッチリ
担当は、マイケル・ジアッチーノ。
ディズニー作品をメインに担当しており、直近では『ズートピア』が有名。他にも『ジュラシック・ワールド』『ローグ・ワン』『ドクター・ストレンジ』という大作を数多く手がけている。キャッチーな音楽から重厚感のあるものまで手広くカバーしておられる御方だ。
劇中やエンドロールで流れる「ヘイ!ホー!レッツゴー!」という曲に関して面白い解説があるので下記をご参照あれ。
the Ramonesの『Blitzkrieg Bop』
↓ネタバレほぼ無しですが、ご注意を↓
https://fusetter.com/tw/re3OT#all
少しレトロな雰囲気の曲をメインに持ってくる最近の風潮、良いよね。
良かった点要約
ネタバレにはならないけど、未鑑賞の人の楽しみを奪いたくないので折りたたみます。
- スパイダーマンの基本情報を端折った点
蜘蛛に噛まれてパワーが身につく事なんか誰でも知っているし、ベンおじさんが死ぬことも知っている。基本的な説明箇所を端折ったおかげでテンポがよく、気持ち良く『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』の続きとして受け止められる。
また、ベンおじさんのくだりを端折ったおかげで暗い雰囲気にならず、全体を通して明るい「親愛なる隣人」映画を楽しめるのだ。
- 見知ったヒーローがちょいちょい出てくる
やっぱり、アイアンマンが出ると安心感がある。個人的にはキャプテン・アメリカ推しだが、アメコミ映画ファンとなったきっかけは『アイアンマン』だ。
『アイアンマン』公開は、2008年。もう9年もの付き合いになる。そんじょそこらの彼氏彼女より長い付き合いで、実家のような安心感がある。
アベンジャーズになりたくて危ないことを繰り返すスパイダーマン、それを支えるアイアンマン。人生で心が折れそうになった僕の、心の支えになったアメコミ映画。僕がスパイダーマンで、アメコミ映画がアイアンマンだ。
何度か自殺しようかと思ったが「アベンジャーズ来年公開やと!まだ死ねんやんけ!」「なに?キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーやと?まだ死ねんやんけ!」とズルズル生き続けて9年経つ。
まだまだ衰えることのないアメコミ映画のビッグウェーブ。まだまだ死ぬわけにはいかない。
スパイダーマン単品としても楽しめるが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観れば楽しみ倍増である。
『シビル・ウォー』からの続きが楽しめるぞ。