もうウゴウケン

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僕の命は、アベンジャーズに守られてきた。

大学生の頃、「自分が自分ではない感覚」「自分自身を第三者目線で、ゲームのように上空から覗いているような感覚」に悩まされていた。

どうやら現実感消失症というらしい。

フワフワして変な気分になるだけで実害が無かった為、大学が用意しているカウンセラーに相談するだけだった。カウンセラーに「心療内科に行っておいで」と背中を押して欲しかったのだが、カウンセラーは通院への責任を取らぬような発言をするだけだった。

考えてみれば、この時からうつ病に片足を突っ込んでいたんだ。時折「死んだほうが楽になるだろうなぁ」と考えていた。

 

その頃にクリスチャン・ベール主演『ダークナイト』と出会い、心の底から興奮した。『ダークナイト』のラストは、続編への含みもなくキレイな形で終わっていた。

その1ヶ月後に『アイアンマン』と出会った。『ダークナイト』で触れた「アメコミヒーロー」というジャンルの作品が、間を置かずにやってきた。

 

『アイアンマン』は、何度観た事だろう。

エンドロール後、本編に出てこなかったサミュエル・L・ジャクソンがこういった。

「ヒーローチームを編成している、君にも加わって欲しい」

ヒーローの活躍が、まだまだ続くのか。まだ死ねない。ヒーローの終わりまでは死ぬわけにはいかない。

いつしか「適当なタイミングで死のう」と考えていた僕が、生きる目的を見つけた。

それ以降は、ずっとアメコミ映画と共に歩んだ人生だった。

 

「ヒーローになりたい」そう思って、陸上自衛隊の試験を受けて合格した。

 

2010年『アイアンマン2』大学4回生。当時付き合っていた2歳下の彼女と鑑賞した。

2011年7月『マイティ・ソー』自衛隊3ヶ月目。関西から東京の部隊に飛ばされ、遠距離恋愛の彼女と一緒に鑑賞できず、一人で鑑賞。

2011年10月『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャーズ』自衛隊7ヶ月目。極上爆音を始める前のシネマシティ立川にて、一人で鑑賞。

 

キャプテン・アメリカ(キャップ)との出会いが衝撃的だった。

教官が投げた手榴弾(偽物)から仲間を守る為、肉体改造前でガリガリだったキャップは己の身を顧みず、手榴弾の上に覆いかぶさった。

正義のために挺身する---僕には眩しくて、憧れになった。

 

2012年8月『アベンジャーズ』うつ病になり、自衛隊を退職。「人が変わってしまった、明るかった君が好きだった」と、3年以上付き合った彼女と別れてしまった。

『アベンジャーズ』~『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、鑑賞したけど記憶がない。

2015年の社会人復帰まで生ける屍になり、記憶が抜け落ちている。

 

社会人復帰をしてからは忙しい時間を過ごし、活気が戻った。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、昔を知っている唯一無二の親友を守るためアイアンマンと戦う姿に涙した。

『スパイダーマン:ホームカミング』では、同乗者がヴィランだと気付いたシーンで手に汗握った。

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』では、頭を空っぽにして大笑いし、仕事で追い込まれたメンタルを癒やした。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、遂に終わりが近づいたと気付き、涙した。

 

僕の冒険は、間もなく終わる。

 

アベンジャーズのオリジナルメンバーである「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」「ハルク」「ブラックウィドウ」「ホークアイ」を演じるキャスト陣が、次の『アベンジャーズ4』で契約満了。

そう、「アベンジャーズ」の引退だ。

もちろん、これからもマーベル・シネマティック・ユニバースは続いていく。メンバーを入れ替え、アベンジャーズも存続するだろう。

 

でも、僕にとっての「アベンジャーズ」は、2019年に終わってしまう。

それが怖くて仕方がない。

「アベンジャーズの最後を見届けるまで死なん!」と心に決めたからこそ、自分の死期が近づいている事に気付いている。

 

昨日、プロポーズまでした彼女と破局した。

彼女の依存が激しく、自分の時間が持てずに余裕がなくなってしまった。

でも、僕が悪いのかもしれない。僕がそうさせているのかもしれない。

2人連続、彼女の依存が激しすぎて破局している。きっと僕が悪いんだと思う。

 

『アベンジャーズ4』が、来年の夏にやってくる。

それまでに、死なない理由を見つけられるか自信がない。

 

僕の命は、アベンジャーズに守られてきた。

僕の冒険は、間もなく終わる。

 

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